この日は芝生の上にアトリの群れが降りてきていました。アトリも、以前に山の上へ遊びに行ったとき、鳥の観察施設の餌台で見かけて知った鳥でした。そのときは、アトリという鳥の種類自体を知らかったので、山まで行かないと会えない鳥なのかなと思っていました。そんなアトリも近所にもいるとは思っていなかったので、普段周りを見ずに過ごしているのだなあと改めて思い知らされました。
さて、近くの芝生に群れ、人が少し近づくと一斉に木に戻る、また人のが離れると降りてきて・・・というのを繰り返していました。そこら一体によほどおいしいものでも見つけたのでしょうか。
警戒心が割と強い鳥なのかと思います。人が通ると逃げていく様を私は遠くから見ていて、どのぐらいの距離までは近づくことができるか様子を伺っていました。

撮影メモ
ISO:200
シャッタースピード:1/320s
F値:9
焦点距離:300mm
メモ:群れで降りてきた様子は撮れたが、距離はかなり遠く、寄るのは難しかった。
以前芝生の鳥を撮影する際はなるべくしゃがみながら近づこうと思っていたので、ここで実践してみました。通りがかりの人との距離感を観察していると20メートルくらいでも近づくとすぐに木に戻ってしまう感じがあったので、なるべく遠いままあまり動かずに撮影をしました。アトリ達を驚かせても悪いですし。
多少はしゃがむ効果は感じられました。個人的な体感ではありますが。木の鳥や池の鳥とも違って、やはり芝生の鳥は隠れるものがないぶん、こちらの存在もそのまま伝わってしまうのが難しさでした。開けた場所は鳥を見やすそうですが、撮る側にとってはむしろかなり不利だと感じました。こういうときは、こちらから寄るより、先に止まって待つほうがよいのかもしれません。ポップアップテントのようなものがあると少し違うのでは。普段の散歩がてらとなるとそこまでできないですが。。。
本当はお顔がはっきり見えるような写真も撮れるといいですが、300mmだとこれが限界かもしれません。また、ピント合わせも難しかったです。オートフォーカスで色々試しましたが、群れだとどの鳥にあわせていいのやらという感じで大変でした。撮影した写真のピンぼけ具合からもそれが出ていると思います。
とはいえ無理に1羽を撮ろうとするより今回は群れて餌を食べているところを撮影できたので良かったかもしれません。顔などの柄がそれぞれ個性があることも実感できました。

撮影メモ
ISO:200
シャッタースピード:1/320s
F値:9
焦点距離:300mm
メモ:群れのまとまりは見えたが、少し動くだけで木に戻ってしまい、接近の難しさを強く感じた。
どちらの写真もなんとなく暗くなってしまったように思います。
その日には、アトリの群れだけでなく、シメも見つけました。シメは以前同じ場所で撮影を試みて、ピンボケで上手くいかなかった鳥なのでリベンジとなりました。枝にとまって全体が見えて、嘴の形や体つきが分かりやすいものになったと思います。こうして写真に残してみると、やはり独特の存在感がある鳥だなと思います。

撮影メモ
ISO:200
シャッタースピード:1/320s
F値:9
焦点距離:215mm
メモ:草地のシメよりも、嘴や体つきが分かりやすく写った。近所にもこういう鳥がいることをより実感した一枚。
さて、アトリもシメも、設定だけ見ると ISO200、1/320秒、F9 でほとんど同じでした。焦点距離は違いますが。ただ、実際に見比べると、アトリのほうがかなり暗く見えます。芝生が画面の大半を占めていたことや、群れの鳥が広がっていることが、その印象に結びついているのかもしれません。逆にシメのほうは、青空が背景に入っていたので、同じような設定でも少し抜けて見えるのかなぁ。設定上の数字が同じでも、背景と被写体の組み合わせで印象がかなり変わるのだと感じました。シメの方はそんなに悪くないのかなと思いますが、アトリの方はISOをもう少しあげても良かったかもしれません。眩しい中カメラの画面を見ながら撮影をしていると、実際の仕上がりがよくわからないところがあります。このあたりは感覚で覚えていくのでしょうか。
写真についても面白いと思うところはありますが、それよりもやっぱり単純に鳥がかわいいなと思います。
野鳥撮影を始める前なら、こういう群れが芝生に降りていても、たぶん気づかず通り過ぎていたと思います。今回の写真は、きれいに大きく撮れたとかいうより、そういう見え方の変化を自分の中ではっきり感じた記録でした。珍しい鳥を撮れたということ以上に、「特別な場所に行かなくても、近所の景色の中に自分の知らない鳥がまだいる」と実感できたことが、今回のいちばん大きな収穫だった気がします。
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